ローカルの帝王

ツインターボのコンビで「逃げの中舘」との異名もとる中舘英二騎手は、もう一つ「ローカルの帝王」という異名もとっています。中舘騎手はこれまでヒシアマゾンなどの名馬にもまたがりながら、4大競馬場よりも裏開催のレースにターゲットを絞る異色の騎手です。
中舘騎手は馬の脚質にとらわれず逃げの戦法を取りますが、厩舎関係者からの信頼は厚く、裏開催時には多くの有力馬が集まります。一年の勝ち星の半分以上を裏開催であげてしまうほどで、通産勝利数に比して重賞勝利数が極端に少ないことでも知られます。それだけ裏開催のスペシャリストとして鳴らしてきたのですが、その座を今奪われようとしています。
関東所属の若手騎手、丸山元気騎手の台頭がここにきてあるからです。デビュー3年目、まだ二十歳の丸山騎手ですが気の強さが持ち前で、レースでは思い切った逃げを打つことで知られます。関係者の間でも評判が評判をよび、昨年辺りからは多くの有力馬に騎乗する機会を得ています。
同期では最も遅い80戦目でようやく初勝利をあげましたが、その年は結局8勝をあげて民放競馬記者クラブ賞を受賞しました。2010年は第1回新潟競馬において開催8日間で15勝(第1回新潟競馬最多勝記録)をあげる大活躍を見せるなど、今、若手で最も勢いのある騎手といえます。
現在はすっかり、ローカル帝王の座はこの丸山騎手です。中舘騎手はそれに続く位置づけなのです。こうして次々と若手ジョッキーが台頭してくることも、波乱の要素となります。裏開催ではそうしたジョッキーをいち早く見つけ、大穴を狙っていくのも予想の醍醐味となるでしょう。

このページの先頭へ

イメージ画像